診療案内

内科

飼い主様から症状をお聞きします。
視診・触診・聴診など一般身体検査を行った上で各種検査に入ることがあります。
消化器症状:元気食欲低下、下痢、嘔吐など
循環器症状:元気消失、咳、呼吸が荒い、失神など
神経学的症状:失神、発作、跛行など

各種検査

血液検査貧血の有無などの検査です。
赤血球数・白血球数・血小板数・ヘモグロビン値など
血液生化学検査肝臓・腎臓・電解質・ホルモン検査などの検査です。
GOT・GPT・ALP・Tbill・BUN・Creaなど
検便消化管内寄生虫(お腹の虫)、病原性細菌などの検査です。
尿検査血尿、尿濃縮能、尿路結石などの検査です。
レントゲン検査胸部・腹部・整形外科における検査です。
消化管造影検査(バリウム検査)、尿路造影検査
超音波(エコー)検査超音波診断とは、エコー検査とも言われており超音波を利用して体内部を調べる医学診断法です。全く痛みが無くX 線被曝がないので、循環器・心臓などの検査・腹部 臓器の検査に広く用いられています。
動物の場合は、検査部位の被毛を剃毛したり、不動化のために軽く麻酔をかけたりすることもあります。

検査結果に応じて治療のご相談をさせて頂きます。

外科

当院で行える手術(難治性などの場合は二次病院をご紹介します)

生殖器子宮蓄膿症手術、膣過形成・膣ポリープ摘出、膣平滑筋摘出、卵巣腫瘍摘出
消化器歯科処置(スケーリング、ポリッシング、分割抜歯)、猫の慢性口内炎に対するレーザー蒸散処置、口蓋裂修復処置、唾液腺切除摘出、食道裂孔ヘルニア整復、血管輪奇形整復、胃内異物・胃切開、胃拡張-胃捻転症候群、腸閉塞・腸切開、回盲部切除術、腸重責、腸捻転、巨大結腸に対する結腸全(亜)摘出術、会陰ヘルニア整復(仙結節靭帯、内閉鎖筋、インプラント)、肝葉切除、胆のう摘出(胆のう破裂、粘液嚢腫)、副腎摘出、甲状腺摘出、脾捻転、膵臓部分摘出(ガストリノーマ)、内視鏡による検査・生検
泌尿器異所性尿管整復、尿管・尿道結石摘出、腎臓摘出、骨盤内尿道吻合術・造瘻術、膀胱結石、膀胱切除(膀胱腫瘍)猫尿閉時の会陰部尿路造瘻術、前立腺嚢胞処置、硬性鏡による検査・生検
胸部外科動脈管開存症PDA(ジャクソン法)、肺葉切除(肺腫瘍、肺吸虫、外傷性肺気胸)、膿胸、心膜切除術
神経外科頸部・胸腰部椎間板ヘルニア(ラミネクトミー、ヘミラミネクトミー、ベントラルスロット)
耳科垂直耳道切開術、全耳道切除術、耳道ポリープに対するレーザー蒸散、 耳血腫、猫の炎症性ポリープ切除、硬性鏡による検査(耳道、鼓室胞洗浄)

整形外科

抱っこからの落下などによる骨折・脱臼そして靱帯の断裂、



先天性の膝蓋骨の脱臼や大腿骨のレッグペルセス病など様々な整形外科疾患に対応しております。

当院で行える手術(難治性などの場合は二次病院をご紹介します)

骨折橈尺骨・上腕骨・大腿骨・脛骨 各種骨折、下顎骨折、椎体骨折、仙腸関節離断、肘部モンテジア骨折、上腕骨遠位顆間骨折整復(Y字・T字骨折)、大腿骨遠位成長板離断、骨盤骨折整復(単独~複合、寛骨臼骨折)、上腕骨近位成長板離断、脛骨粗面離断、Salter-Harris骨折、海綿骨移植、髄内ピン法、クロスピン法、DCPプレート法、創外固定法、ラグスクリュー法、K-ワイヤー使用、ティビアボルト使用法、テンションバンド、各種併用
膝蓋骨脱臼造溝術、脛骨粗面移動術、スクリュー保持術 各種併用
前十字靭帯断裂関節外固定法(ラテラルスーチャー)、半月板除去、小切開による半月板確認
股関節脱臼トグルピン法、創外固定法、経寛骨臼ピン法、大腿骨頭切除
手根関節関節固定(プレート、創外固定)
足根関節関節固定(プレート、創外固定、髄内ピン固定)
肩関節脱臼経関節ピンニング固定
レッグペルセス病(大腿骨頭壊死)大腿骨頭切除

皮膚科/耳鼻科

犬や猫では、耳の問題(外耳炎・中耳炎など)は殆どが「皮膚科疾患・皮膚病」のひとつとして起こっています。また、アトピー、アレルギーのひとつの症状として外耳炎は頻繁に起こり、慢性化することによって中耳炎が起こって来ることが大半です。
目で観察できる部分は耳介と耳道入り口だけで、犬の耳道は人間の耳道よりも何倍も長く深い物です。垂直耳道・水平耳道そして鼓膜を検査する事は、犬にとって嫌な行為なのです。
よって、鎮静・全身麻酔下で検査や治療を行う事があります。
※慢性化した外耳炎の症例では、適切で根気強い治療が必要であり、数ヶ月から数年など長期の継続治療が必要なことがあります。

【猫の炎症性ポリープ】
比較的若い猫で見られ、慢性耳漏や慢性呼吸器症状(呼吸障害、開口呼吸など)を伴う非腫瘍性病変(ポリープ)
原因:不明、先天性、感染などによる慢性炎症(猫鼻気管炎ウィルス、カリシウィルスなどの症状)

<中耳の粘膜から発生>
①中耳⇒外耳道に出現してくる場合
②耳管⇒鼻咽頭(口の奥)に出てくる場合
③その両方
※手持ち耳鏡や硬性鏡(オトスコープ)などで耳道の奥(鼓膜部)を観察
 
<外科切除>
・単純ポリープ牽引摘出法(外耳道切開併用)
・経内視鏡的鼓室牽引術PTT 
・腹側鼓室骨切り術TBO

外耳炎の注意事項

不適切な耳掃除、シャンプーのやり過ぎ、内分泌疾患、耳ダニ、毛包虫、そしてアトピー、食物アレルギー、角化異常(脂漏症)、自己免疫疾患、細菌感染、酵母感染、アポクリン汗腺の過形成、中耳炎など
※特に、アレルギー・アトピー性皮膚炎のひとつの症状として外耳炎のみを主症状として訴える場合もあります。アトピー症例の3~5%、食物アレルギーの25%は、外耳炎のみを症状として発症する場合もあります。

眼科

こんな症状は見られませんか?

涙が多い、目やにがひどい、目が赤い、眼がしょぼつくなどの目の症状。
当院では、各種眼科検査機器により正確な診断と明確な治療を行っております。
特に、視覚機能検査、検眼鏡検査、シルマー涙液試験、眼圧測定は毎回行う大切な検査です。

診察の流れは下記になります。

STEP1まず、症状をお聞きします。
STEP2外貌を観察
STEP3 視覚機能検査( 神経学的検査) … 視覚の有無や反応を観察
STEP4検眼鏡検診( 細隙灯スリットランプ検査) …拡大して観察
STEP5フルオレセイン染色…角膜の傷の有無を判定
STEP6シルマー涙液試験…涙の量を判定
STEP7眼圧測定
STEP8眼底検査… 網膜の状態を観察
STEP9網膜電位図検査ERG … 網膜の機能の有無を判定
STEP10眼科エコー検査… エコーによる眼球内の構造を観察

最後に眼科検査報告書をお渡しします。

歯科

歯周病とは歯を支持する歯肉(歯ぐき)、歯槽骨などの疾患です。
犬や猫の場合、虫歯は殆どなく歯周病がほとんどです。
まず歯と歯肉の間に歯垢が着きます。そこに細菌が繁殖し歯肉が炎症を起こし、赤く腫れたり出血したりしてきます。それに伴い口臭がひどくなったり、よだれがひどくなったりします。
歯周病は細菌感染症なのです。さらに進むと歯肉、歯槽骨の退縮が起こり、歯がグラグラになり歯が抜けてしまいます。
歯周病は口腔内感染症にとどまらず、細菌菌体毒素が血流にのって肝臓や腎臓などに障害を引き起こすことがあり、ペットの生命を脅かすことになります。
人間同様にペットも歯周病対策が必要になります。お気軽にご相談ください。

歯科検診内容

①血液検査肝臓、腎臓などをチェック
②レントゲン検査胸部(心臓、肺など)をチェック
③口腔内検査歯、歯ぐきなどをチェック
④歯科処置動物の場合ほとんど全身麻酔で行います。
●全身麻酔:①、②の検査で麻酔可能なペットのみ
●歯石除去:すべての歯石を除きます
●感染予防処置:抗生物質の投与
⑤ホームケア指導ブラッシングの指導を行う

当院では、歯磨きをしてもらっている事を前提に5歳までに1回、10歳までに1回の歯石処置をするのが最善と考えています。
また、1歳を過ぎても乳歯が残っている場合、歯並びが悪くなり、そこに歯垢や歯石がたまり歯周病の始まる原因となります。
そのため、抜歯をする事をお勧めしています。

予防、健康診断について