さて、とうとう今年も残すところあと1ヶ月。
当院では、今年は消化管内寄生虫の駆除について力を入れてきました。
室内で飼育する機会が多くなり、口移しで食事を与えたり、ご自分の顔をあまりにも無防備に舐めさせておられる飼い主様がいらっしゃいます。
ペットの消化管(お腹)に寄生する寄生虫は人間にも感染し、飼い主の健康を脅かす恐れがあります。
ペットは散歩の途中で足の裏に寄生虫卵を着けて帰ってきたり、他の動物の排泄物を舐めたりすることで感染します。殆どの消化管内寄生虫は、その虫卵や片節を便の中に出します。犬やネコはグルーミングの行為として自分の肛門を舐めることで自分の口の周りにそれらの寄生虫の虫卵や片節を付けていることがあります。
①例えば、犬猫回虫幼虫移行症。人が回虫卵を口にすると、
回虫は幼虫のまま体内を移行して様々な症状を引き起こす。
特に幼児への感染は重症になる場合があり要注意。
内臓移行型 →発熱、倦怠感、咳や喘鳴、てんかん様発作など
眼移行型 →眼部の炎症、ガラス体の濁り、網膜剥離など
②回虫の卵は、犬・猫の体表上(口や肛門のまわり)に付着。
ベタッとしていて、スキンシップで手につく。
③ノミを媒介に感染する瓜実条虫にも注意。
人(特に幼児)に感染すると、下痢などを引き起こす
④検便では発見されない可能性もあり、知らない間にペットが
卵(感染源)をばらまいていることがある
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【 お正月の前に、予防しておくと安心! 】←これは製薬会社からの受け売りですが。
家に帰省するご家族の中に小さなお孫さんがいる場合は、今から
予防しておくと、きっと安心してご家族を迎えられるはずです。
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