院長の寺田です。
昨日、日本獣医がん学会に参加してきました。
まだ学会になっていなかった20年以上前の獣医ガン研究会の頃より、この会は毎年欠かさず参加しております。この研究会が始まった頃は、私はまだ大学を出たばかりの勤務医でした。どうしてもこの会に参加し勉強したかったので、なけなしの小遣いを出して自費で毎年参加し、若気の至りからか有名先生方にずけずけ質問をしていたのが懐かしい思い出です。
今年のテーマは肝臓腫瘍。やはり人医療同様に獣医療にも見られる病気です。
腫瘍ではない老化とも言える肝臓の変性(線維化)に伴う再生性結節や結節性過形成と言われる腫瘤病変(塊)から、腫瘍腫瘤としては良性の肝細胞腺腫、悪性の肝細胞がんなどがあります。
犬猫の特徴として、他の病気でもそうですが、どうしても進んだ物、大きな物が多いのが現状です。人間では考えられないほどの大きさで見つかる場合も多いのです。それは、人間でも言われているように、肝臓は”沈黙の臓器”と言われなかなか症状が見えてこない臓器だからだけでなく、犬猫は喋らないのもあるのですが、人間のように毎年の健康診断の検診率が低いのも1つの要因です。
当院では、血液検査・血液生化学検査・レントゲン検査・超音波診断、針生検などが行えます。より高度な検査として高度医療センターをご紹介しており、動物では全身麻酔下でとなりますが、CT検査やMRI検査なども行えるようになっております。
ぜひ高度医療センターへのご紹介もご利用下さい。
写真は、夕暮れ迫る会場のニューオオタニ大阪と大阪城ホールに大阪城。昼食時に大好きな豊臣秀吉の気分でお城に向かったのは言うまでもありません。