院長の寺田です。
グッと朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。下痢や嘔吐と言った胃腸の症状で来院される動物たちが多いのはそのせいでしょうか?また、毎年この時期に多く見られる猫の泌尿器症候群FLUTDS(特発性膀胱炎、排尿困難、頻尿、結石など)も見られます。
先日も2度目の排尿困難のため、ペニスの先端が壊死してしまい、カリフラワーの様な状態になってしまった猫ちゃんが来られました。尿道を探索しましたが全く尿道が分からない状態であり、尿道の栓塞を解除することが不可能でしたので会陰部尿道瘻設置術(ペニスを切除し、尿道を拡張し尿道口を大きく形成し直す手術)を行わなければ行けませんでした。
ペニスを切除すること無しにどうにか内科的(専用の処方食)にコントロールするのがこの病気の治療のメインなのですが、どうしてもこのような手術を施さなければ行けない猫ちゃんも稀におります。
体質、食事、肥満、性別、多頭飼育などいろんな要因が重なって症状が出現してきます。
猫ちゃんの飼い主さんは、良く気を付けたあげて下さいね。