院長の寺田です。私は、職業として動物医療のプロですが、ひとりの人間として愛犬家・愛猫家、犬好き・猫好きであり、犬猫と共に全ての動物を愛する者です。
先日、愛犬のルナ(Mダックス12才)が亡くなりました。私だけでなく家族みんなが悲しんでいます。
ルナは、生後3ヶ月のワクチン接種時に心臓の雑音を聴診し、詳細な検査により動脈管開存症と診断し、私自身で手術も行い、経過も良く完治しました。その後、何事も無く健康的に元気いっぱい過ごしていました。
トイレも良く覚え、しつけも入りやすく、本当に優しく明るい犬でした。寝る時はいつも家内の布団に入り込み、仕事から帰るといつも玄関先で待っていてくれていました。
いつも明るい犬でした。本当に家族の一員であり、家族の潤滑油であり、大切な大切な友達でした。
昨年、突然、重症筋無力症を発症し、一時的に危ない状態にもなりました。幸いにも治療が上手く行き、どうにか回復、お薬からの解脱も行えたのですが、食道の機能不全(食道拡張:アカラジア)だけが残ってしまいました。食道が動かなくなると食べた物が食道に詰まったり、いつまでも胃に入らず停滞します。また、高率で誤嚥性肺炎を引き起こします。そこで、食後は必ず家族がルナを立てに抱っこし、重力で食べ物が胃に入るまで15分程ケアーしていました。毎回、毎回、毎日、毎日。家内と息子が最も手を尽くし、一生懸命介護してくれていました。
そのおかげもあり、何度か誤嚥性肺炎を起こしながらも約1年半元気に過ごしていましたが、先日とうとう重度の誤嚥性肺炎を引き起こし亡くなってしまいました。やはり、大切なペットの死は当方もなく悲しいものです。今でも寝る時に「ルナ、寝るで!」と、夕食時には「ルナ、ご飯やで!」と言ってしまいそうになります。
本当に有り難う、ルナ。ゆっくり安んでください。
静かに安らかに。