先週、当院において猫のSFTS(熱性重症血小板減少症候群)が確認されました。
この病気は、SFTSウィルスを持つダニから感染する人獣共通感染症です。
人間、犬、猫に感染し、特に猫においては致死率約60%と高い、治療の難しい伝染病です。
近年、兵庫県においてもダニから人の感染が確認されており、当院では猫においてここ3年間で2頭の感染が見られておりましたが、最近3頭目の感染が確認されました。
100%室内飼いの猫にはダニが寄生することはないでしょうが、屋外飼育は当然、時々屋外に出すことの多い猫にはダニが寄生する恐れがあります。特に山間部(西播地域は全般的に山間部と言えますが)では注意が必要です。
犬はもちろん、猫にもノミだけでなくダニ駆除効果のある薬剤の定期的な投与をおススメします。
また、人も野原、山間、そして野良仕事の時には、ダニに咬まれないように肌の露出に気を付けてください。
SFTS発症動物について(ネコ, イヌを中心に) (niid.go.jp)
兵庫県/マダニに注意!ダニ媒介感染症について (hyogo.lg.jp)
*昨今、犬や猫から人に感染する人獣共通感染症も重要視されてきております。当院では獣医師・看護師・スタッフの安全も鑑みて診察中の手袋・マスクの着用を義務図けております。また場合においてはゴーグル・アイソレーションガウンの着用も行います。
ご了解くださいますようお願い申し上げます。