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猫の泌尿器疾患
1年で一番寒い季節となりました。
この時期、猫の泌尿器疾患が多くみられる時期です。頻尿、残尿、そして結晶・結砂・結石などによる尿道(オスペニス)の閉鎖による排尿障害などが症状です。
特発性の膀胱炎、尿路閉鎖による排尿障害が多くみられます。
症状を出しやすい体質が基本にあり、寒さ・運動不足・肥満・合わないフード・多頭飼育のストレスなどが複雑に関与しています。
この時期は特に飲水量を増やす努力をしてください。
飲み水のさらにドライフードを浮かべるようにして給餌したり、積極的に缶詰にするなども予防効果があります。
犬の前十字靭帯手術について
犬の関節疾患の一つに前十字靭帯断裂があります。
激しい運動や急な負荷により膝関節の中の2本の靭帯(前・後十字靭帯)のうち、前十字靭帯が断裂(完全・部分)する疾患です。
どんな犬もアクシデントで断裂することはあるのですが、太った犬、糖尿病やホルモン疾患に罹患している犬、先天性の膝蓋骨内方脱臼の犬などでは起こりやすくなります。
また、立膝の犬(バーニーズMD、柴犬、フラットCLなど)なども好発犬種と言われています。
比較的体重が軽い10kg以下の犬でおとなしい性格の犬の場合は、内科療法(鎮痛と安静)で保存療法が行えますが、それ以外の犬は手術を行います。手術方法としてはTPLO法(骨切による脛骨の角度を調整する方法)が最も良い方法です。当院ではこの方法は行っておりませんので二次病院をご紹介しております。
二次病院を希望されず当院での手術を希望される方には、フロー法(関節外の縫合糸による関節拘縮法)と内側半月板除去、関節内洗浄を行っています。
術後のリハビリも非常に大切で、院内でのリハビリ指導も同時に行います。
手術、入院約3日、そしてリハビリを3か月といったある程度の期間が必要です。手術直後に正常に歩けるものではありませんので焦らずゆっくりと回復に勤めましょう。