院長の寺田です。シンセス主催の獣医師向け脊椎外科セミナーに出席してきました。
当院でも椎間板ヘルニア、交通事故による椎体固定など脊柱に関する外科症例がありますが、さらにブラッシュアップと最新知見の吸収を目的に参加してきました。
院長の寺田です。シンセス主催の獣医師向け脊椎外科セミナーに出席してきました。
当院でも椎間板ヘルニア、交通事故による椎体固定など脊柱に関する外科症例がありますが、さらにブラッシュアップと最新知見の吸収を目的に参加してきました。
(どんな手術なの?)
避妊手術:メス犬:全身麻酔下で開腹し、卵巣と子宮を摘出します。(卵巣のみもある)
去勢手術:オス犬:全身麻酔下で陰嚢を切開し、睾丸と輸精管を摘出します。
(なぜ手術するの?)
① 行動学的・社会学的な理由
・性格が穏やかになる。吠えなくなる。
・縄張り意識が減少する。マーキング・スプレー行動の減少。(特にオス猫)
・ケンカが減る。噛みつき、イライラが減る。
⇒手術のみでは、これらのことは達成できません。必ずしつけ・トレーニングの併用が必要です。
⇒効果の程は個体差、手術時の年齢によって違ってきます。これらの効果のを期待するなら、約1歳までの早期手術が適しています。
② 医学的・遺伝的理由
・産科の病気の予防(子宮蓄膿症、卵巣嚢腫、膣過形成など)
・乳腺腫瘍の予防(生後2回目の発情前の避妊手術で約92%予防できます)
乳腺腫瘍は犬においては一番多い腫瘍です。
この腫瘍ができなくなるのは、一番期待できる効果です。
・睾丸腫瘍、肛門周囲腺腫、前立腺肥大の予防
・若年性白内障、股関節形成不全、膝蓋骨脱臼、網膜萎縮、先天的心臓奇形などの遺伝
的疾患を少なくして行くことができます。
これらの遺伝的病気を知ってか知らずか、安易に繁殖に使われていることが多く見受けられます。それにより特に日本では非常に多くみられます。よく考えてから交配・繁殖に臨んでくださいね。
(注意点)
・メス犬の場合、発情中や発情終了まじかでは手術不適期間です。
・他の疾患を持っている場合、手術の必要性・安全性をご相談のうえで行います。
スケジュール
事前にご予約(お電話で結構です)⇒前日の夜から絶食(飲水は可能)
⇒当日9時に来院。術前検査(約30分)を行います。
問題なければお預かりし、入院 ⇒手術(約30分~1時間)。
⇒1泊入院。翌日退院。⇒約2週間後抜糸
院長の寺田です。
昨年から開催されている地元兵庫県の研究会に参加してきました。
姫路の金井先生による犬の椎間板ヘルニアへのPLDDの施術による治療・予防に関する研究が非常に良い発表でした。レーザーによる椎間板蒸散治療PLDDにより、予防・治療効果がかなりあるらしい。
当院では、1型ヘルニア(グレード4以降)には脊髄造影検査やMRI検査後、手術を行っていますが、その後の再発を抑える為にPLDDもお勧めできるのではと思いました。2型ヘルニアには断然効果があるのはここ数年で分かってきていました。
ご希望の方は、ぜひ、ご相談下さい。