寺田動物病院
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2014/3/29 土曜日

  No.19 もう来週は4月です

DSCF0834院長の寺田です。

グッと今週は気温が上がり、桜のつぼみも膨らんできました。なんて素晴らしい季節なんでしょう。この季節になると子供時の記憶がよみがえります。私は3月生まれなのでおむつを持って神岡保育所に登園していたそうですが、毎年お遊戯会で”春よ来い、早く来い”って踊ったそうです。そのお遊戯会の記憶が私の一番小さい頃の記憶の1つなのですが、大きな桜の木の下で、暖かな風を感じ、それはそれはなんだか暖かく柔らかい春霞のような記憶なのです。

思い返すといつも大きな木がそばにありました。実家の庭には鳥の巣がある様な高い木々。神岡幼稚園ではウサギの飼育小屋の周囲に並ぶポプラの木々。神岡小学校では、当時は木造の素敵な素敵な校舎でしたが、校庭の東の端にはもの凄く大きなクスノキがあり、その下で遊んだり、昇ったりしたものです。龍野東中学には道路と校庭を仕切る木立。龍野高校では、あの有名なシンボルのクスノキが私たち学生を見守っていました。

大学を卒業し、勤務医経験後この地での開業を決めたひとつには、街路樹の存在がありました。播鉄の路線が道路に作り替えられ、その後県道になった市内のその道路には沢山の街路樹が彩っていました。皆さんも覚えていらっしゃるでしょう、ここ島田の地も沢山の素敵な街路樹が残っていました。写真のような立派な街路樹でしたね。過去形でお話しするように新しい病院の建築を始めた7-8年前頃より、県道整備に伴い殆どの街路樹が取り除かれ、それはそれは”ただの”何処にでもある道路に代わってしまいました。本当に残念でなりません。

新緑を目にすることは何気ないことですが、人間の人間らしい成長にとても大切なことです。

どうやら姫路の大手前通りの再整備が始まるそうです。あの立派な街路樹に住むムクドリの糞公害が問題になっているそうです。そんなことだけで、大切な木々を切ってしまわないで欲しいものです。切った木でベンチを作るなんてくだらないことをしないで下さい。

朝から窓を開け放した春の陽気が差し込む部屋で、神戸新聞の再整備の記事を読みながら、そんなことをつらつら考えてしまいました。

さあ、4月ですね。市議会議員選挙に、兵庫県議会補欠選挙と大切な選挙があります。新しい箱物を作るだけじゃなく、古いものや今あるもの、そして今ある自然を大切に考えて頂ける候補者はいらっしゃるのでしょうか。現場5

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2014/3/25 火曜日

  No.18 静かに、健やかに、遠くまで。

院長の寺田です。

先週末、大学時代の恩師の退官パーティーのため、北里大学獣医学部のある青森県十和田市に行ってきました。当時、私は獣医内科学研究室に属し、主にJRAからの後援を得て「馬の新生児黄疸」と「馬の白筋症」に関する研究をしておりました。

新生児黄疸とは、人医にもあり分娩直後の初乳を飲むことで新生児が溶血性黄疸を呈する病気(人医では血液の入れ替えをしたりします)です。白筋症とは、セレンという物質の含有量の低い牧草を食べることで筋肉の状態が悪くなる病気です。

競走馬生産農家にとって子馬が死亡するのは大変な損害です。事前にいろんな検査を行うのですが、その検査方法を改良し新しい簡便な方法を開発するのが研究テーマでした。出産直後の初乳が必要なのでいつも牡馬の出産に立ち会わなければならず、厩舎に泊まり込みの生活を送っていました。

パーティーの翌日、当時お世話になった牧場に立ち寄ってきました。

丁度、季節外れの大雪だったのですが、八甲田を望む快晴のもと、真っ白な雪の馬場の中を楽しそうに戯れる当歳馬達の姿は、本当に絵画の世界のようでした。ゆっくり、ゆっくり、静かに、本当に静かな時間がそこにはありました。

私の大好きな言葉をまた、再確認しました。

静かに行くものは、健やかに行く。健やかに行くものは、遠くまで行く。

現在、東北新幹線が、八戸駅・七戸十和田駅まで開通しており、姫路から6時間で行けます。ぜひ青森に行かれた際には十和田湖・八甲田だけでなく、青森県南部の七戸町、そして八戸市へも行ってみて下さい。素晴らしい自然が待ってますよ。

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2014/3/20 木曜日

  No.17 ボクサー

院長の寺田です。

久しぶりにボクサーが2頭やって来ました。

あまりにもフレンドリーな様子にメロメロになりました。IMG_2830

2014/3/17 月曜日

  No.16 日本獣医内視鏡外科研究会にて

院長の寺田です。

日本獣医内視鏡外科研究会に参加してきました。研究会が出来上がってから殆ど毎回参加してきました。この研究会は、内視鏡のひとつである「腹腔鏡」の外科に関する研究会です。腹腔鏡は人医では既に確立した分野となっておりますが、獣医療ではまだまだ始まったばかりです。ひとつには人医のように技術指導のシステムが確立していないこと、器械が高額でなかなか導入することが難しく、それに値する医療費が高額になってしまうと言うことです。しかし、既に導入されている病院、実践されている獣医師もおられます。聞くところではやはり人医と同じ事を行っても治療費はビックリするぐらい安く設定されているようですが、それでも普通の手術の倍はかかっているようです。

しかし、費用以上に腹腔鏡は利点が多い素晴らしい技術です。

今回、人医の腹腔鏡のエキスパートの先生の手術ビデオをたっぷり見ることが出来、また、腹腔鏡外科のメリット、デメリットを学びました。講義の中で強調されていたのは、腹腔鏡は低侵襲ではない、術後の患者の退院が早く生活の質の回復が早い、出血量・感染率が少なく、開腹では見れない視点から手術が行える技術である、全く開腹手術と別の観点の手技であるとのことでした。このお話に私は、ちょっと安心しました。どうしても獣医療では、”低侵襲”が強調され過ぎているのではないかと思っていたので。

私がいつもこの研究会に参加しているのは、肉眼では見えなかったものが腹腔鏡手術では遙かに精密に構造を見ることが出来るからです。腹腔鏡の手術手技をビデオで見ることで、普通に行う開腹手術(肉眼)へのフィードバックがかなりあると思っていたからです。今回も大変勉強になりました。

獣医療でも技術指導システムがしっかり確立されれば、講習をしっかり受けて当院でも導入していきたい”外科技術”だと思っています。

それにしても獣医療は本当に”全科診療”ですね。腹腔鏡の事を書きながらも、今から白内障の眼科検診をしなければなりません。人医の先生には笑われるのでしょうが、飼い主さんが全科診療を望まれている以上、そうあるべきだと思っています。

獣医師の皆さん、頑張ろうね!(って見てないか?!)

2014/3/14 金曜日

  No.15 白内障

白内障とは、透明な水晶体(レンズ)が白く濁ってくる病気です。

真正面から見ると黒目の瞳孔の真ん中が白くなっている状態です。よく、角膜潰瘍や慢性の角膜炎、緑内障などで眼の表面の角膜が全体に白く濁った状態を白内障と勘違いされている方が多いので気を付けて下さい。ぜひ気になった時は必ず受診して下さい。2 1

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