歯石処置について
皆さん! ペットの歯をじっくりと見たことがありますか?
さあ!今すぐ見てみましょう!奥の奥まで見ましょう。
・臭いませんか? ・歯が黄色くなっていませんか? ・歯石や歯垢がついていませんか? ・歯ぐきが赤く腫れたようになっていませんか? ・歯ぐきから出血していませんか? |
以上の事があなたの大切なペットに見られたら、大変です!
それは歯周病です!
●歯周病とは● 歯を支持する歯肉(歯ぐき)、歯槽骨などの疾患です。 犬や猫の場合、虫歯は殆どなく歯周病がほとんどです。 まず歯と歯肉の間に歯垢が着きます。 そこに細菌が繁殖し歯肉が炎症を起こし、赤く腫れたり出血したりしてきます。 それに伴い口臭がひどくなったり、よだれがひどくなったりします。 歯周病は細菌感染症なのです。 さらに進むと歯肉、歯槽骨の退縮が起こり、歯がグラグラになり歯が抜けてしまいます。 歯周病は口腔内感染症にとどまらず、細菌菌体毒素が血流にのって肝臓や腎臓などに障害を引き起こすことがあり、ペットの生命を脅かすことになります。 |
*歯科検診内容*
①血液検査:肝臓、腎臓などをチェック
②レントゲン検査:胸部(心臓、肺など)をチェック
③口腔内検査:歯、歯ぐきなどをチェック
④歯科処置:動物の場合ほとんど全身麻酔で行います。
・全身麻酔;①、②の検査で麻酔可能なペットのみ
・歯石除去;すべての歯石を除きます
・感染予防処置;抗生物質の投与
⑤ホームケア指導:ブラッシングを指導します。
2歳のヨークシャテリアの歯です。 歯の黄色のヌメヌメした部分が歯垢です。 歯と歯茎の間に固くこびりついているのが歯石です。 | |
スケーラーで、歯石・歯垢を取り除いていきます。 *歯医者さんでしてもらう「歯石取り」と同じ要領です。 | |
ポリッシングといわれる、歯の表面を滑らかにする処置です。 | |
歯石・歯垢を取ると、こんなに白い歯になりました。 もちろん、ヒドイ口臭もなくなります。 |
*当院では、歯磨きをしてもらっている事を前提に、
5歳までに1回と10歳までに1回
歯石処置をするのが最善だろうと考えています。
また、1歳を過ぎても乳歯が残っている場合、歯並びが悪くなり、
そこに歯垢や歯石がたまり歯周病の始まる原因となります。
そのため、抜歯をする事をお勧めしています。