7種混合:犬パルボウィルス感染症・犬伝染性肝炎・犬伝染性喉頭気管炎
犬パラインフルエンザウィルス感染症・犬ジステンパー・
犬レプトスピラ病
犬にとって特に恐ろしい伝染病7種類を予防します。
ワクチンプログラム
子犬 3週間隔で3回接種
1回目 60日前後
2回目 3週後
3回目 3週後
成犬 毎年1年に1回
免疫を持続させるために、毎年1回の追加接種が必要です。
ワクチン接種が全て終わるまで外に出さない、道路を歩かせないなど不自然な子犬の飼い方をする方がまだまだ多いのですが、それは間違いです。
生後3週齢から14週齢(3ヶ月)頃の時期は犬の社会化期と言われ、しつけと社会性を帯びる大切な時期です。この時期にほかの犬と触れ合ったり、車や飼い主以外の人間に触れ合うなどいろんな経験をさせることが大切です。いろんな経験をすることにより社会性を帯びて以後の問題行動を防ぐ事が出来ます。
ワクチン接種と共にしっかり子犬に様々な経験をさせてあげましょうね。
狂犬病とは、ほ乳類(犬、アライグマなど)に感染する狂犬病ウィルスが原因。人間が感染すると致死率100%で、長い潜伏期間と様々な脳炎症状が特徴です。
世界では、年間50000人が死亡しており、狂犬病の無い国(清浄国)は12カ国(日本、英、豪など)だけです。
人の狂犬病の95%は犬の咬傷からの感染である。
狂犬病予防接種は、国の狂犬病予防法で定められた防疫事業です。
生後90日以上の犬は、必ず畜犬登録(鑑札の受領)と狂犬病予防接種(また接種済票の受領)を済ませるように義務づけられています。その後は、毎年追加接種し、接種済票の交付を受けましょう。
(狂犬病予防法:第4,5条)
・予防接種料金 2,650円+接種済票の交付手数料 550円
合計3,200円
・畜犬登録料(鑑札) 3,000円 初回接種時のみ
Q:病院でおこなえるのですか?
A:集合注射と同じ料金で行えます。その際、ゆっくり診察させてもらった上で行えるので安心です。市町村への手続きもすべて病院で行えます。都会ではほとんどの方は動物病院で注射されています。いつでも接種できますので、是非ご利用ください。
フィラリア症(犬糸状虫症)とは、蚊に吸血される際にフィラリア(寄生虫)が感染し、予防をしていないとその後心臓で成虫寄生します。
その後数年で右心不全(咳・腹水・運動不耐・血尿など)を発症する病気です。
予防期間:感染開始後1ヶ月~感染終了後1ヶ月後まで
地域、各ご家庭、飼育環境によりかなり差がありますので、
たつの市近辺の方には一応4月下旬以降に開始して頂き、
12月までの予防をお勧めしています。
冬場や予防忘れをご心配な方には、通年投与を
お勧めしております。
・獣医師の指示・処方が必ず必要です。
・投与前にはフィラリアの感染の有無を検査し、使用しなければ行けません。
・過剰に投与しないように出来るだけ正確に体重を測定すること。
など、フィラリア予防薬は要指示医薬品(動物薬)であるため、様々な注意点が指示されています。
毎年、フィラリア検査(血液を少量採取して検査を行います)を行ってからの投与をお勧めしています。
予防薬のタイプ
①飲み薬:毎月1回、投与します。
おやつの様なチュアブルタイプと錠剤があります。
消化管寄生虫の駆除効果もあります。
ノミ・ダニ駆除剤も配合されているタイプ(パノラミス)もあります。
②注射薬:年1回の注射で予防します。病院で接種します。
③滴下剤(スポットタイプ):毎月1回、ワンちゃんの背中に滴下
します。ノミの駆除効果もあります。
ノミの被害、ダニの被害は、かゆいだけではありません!
ノミによる病気
・ノミアレルギー性皮膚炎:激しいかゆみによる湿疹脱毛を伴う皮膚炎
・瓜実条虫(サナダムシ):ノミが媒介する消化管寄生虫
・ねこひっかき病:ノミとネコが媒介するする細菌病(人に感染します)
ダニによる病気
・犬バベシア症:犬の赤血球に寄生し、溶血性貧血を引き起こします。
・ネコヘモバルトネラ症:ネコの赤血球に寄生し、貧血を引き起こします。
・ライム病:発熱、食欲不振、皮膚炎、関節炎などを引き起こします。
(人に感染します)
駆除薬
滴下剤(スポットタイプ):マイフリーガードα 1-2ヶ月に1回滴下。
飲み薬:コンフォーティス錠 月1回飲ませます。
*市販のお薬ではなかなか効果が出ません。
出来るだけ病院で処方される"動物薬"をご使用下さい。
定期的な駆虫(お腹の虫下し)
定期的な駆虫は、ワンちゃんとご家族を守る大切なルールです。
ペットも人も共通に感染する病気、それが「ズーノーシス:人獣共通感染症」です。その原因は、人や動物に寄生する寄生虫や病原菌。その中でワンちゃんのお腹の虫(消化管内寄生虫:内部寄生虫)が人にうつる事があります。ワンちゃん自身に何も症状がなくても、また、検便で見つからなくても寄生していることもあります。
しかし、恐れる必要はありません。きちんと定期的に駆虫薬を投与することにより感染は防ぐことが出来ます。
当院では、年に4回(3ヶ月に一度)の定期的な駆虫薬の投与をオススメしております。
フィラリア予防薬の中にはお腹の虫の駆虫効果もある薬剤もあります。
下記の一覧表を参考にして、フィラリア予防薬、ノミ・ダニ駆除薬、そして駆虫薬の組み合わせをよく選んで、しっかりワンちゃんを守ってあげましょう。
詳しくは、獣医師ならびに病院スタッフまでお気軽にご相談ください。