肥満Obesityとは、正常な状態に比べて体重が多い状態、脂肪が過剰に蓄積した状態を言います。
肥満率 犬20-40% 猫40-52%
原因 ①過食 ②運動不足
肥満から引き起こされる疾患
高血糖、高血圧、脂質異常(中性脂肪TG、総コレステロールTCの高値) 糖尿病、脂肪肝(引き起こされる肝不全、腫瘍)、変形性関節症など
犬と猫のメタボリックシンドローム判定基準
・肥満(正常体重の10%以上、BCSが3以上)
1)犬・猫 Glu(血糖値) >120mg/dl
2)犬・猫 TG>165 3)
犬 TC>180・猫>200
4)犬・猫 ALT>100IU/L
犬より猫で怖い肥満!
犬(雑食)と猫(肉食)は、全く違う生き物です。 猫は肥満から糖尿病に非常になりやすい。
犬 1型糖尿病(インスリンが分泌されない)が多い。
猫 2型糖尿病(インスリンが効きにくい・インスリン抵抗性)が多い。
*2型糖尿病の原因:過食、運動不足による肥満、ストレス、加齢などが原因で インスリンが分泌されても作用しにくい状態になっている。
肥満の治療
①飼い主の強い熱意!
②適切な食餌:医学的に作られた処方食の使用も考慮
③適切な給与方法:1日量を決めて、3回以上に分けて与える。
④運動!運動!運動!(特に犬は)
⑤2週間ごとに体重測定