例年になく今年の9月は雨が多い天候でした。また、10月に入っても台風と本当に雨の多いじめじめした初秋です。
雨の多い季節は、犬レプトスピラ症が散発的に見られる時期です。
湿地帯、河川敷、そしてネズミの多い農機具小屋などへの出入りは特に注意しましょう。
また、何某か犬の調子が悪い時には出来るだけ速やかに動物病院にかかりましょう。
「犬レプトスピラ症について」
・病原性犬レプトスピラ菌(スピロヘータ)の細菌感染
殆どのほ乳類する人畜共通感染症
・原因菌は、ネズミの腎臓に保菌されており、ネズミの尿に排出されている。
・人や犬は、ネズミの尿に汚染された水、土壌、稲藁、草地などから感染(経口、経皮)します。
手の傷などから感染。
・人:風邪のような症状から腎不全を伴う重症型まで。症状は多彩。発症者の5-10%が重症化するが、多くは感染しても症状を示さないことが多い。
・犬:甚急性~亜急性
発熱、元気消失、結膜炎、黄疸、急性腎不全、肝不全など
甚急性のものは、発症後36時間~4日で死亡する。
・治療は、抗生剤の投与と腎不全肝不全への対症療法
・予防 ネズミの侵入防止と駆除
何よりも大切なのは、犬へのレプトスピラが混合されているワクチンの接種(レプトスピラ単味ワクチンもしくは7種以上の混合ワクチン)*当院ではレプトスピラの血清型が一番多く混合されている11種をオススメしております。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/leptospirosis-m/leptospirosis-iasrtpc/6518-436t.html
http://www.kyotobiken.co.jp/product/pets/canine-11.html