寺田動物病院
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2013/3/11 月曜日

  No.10 狂犬病予防注射

狂犬病予防注射の時期が来ましたね。

麗らかな春は目の前には来ているのですが、少し足踏みってところでしょうか。

既にお手元には市町村からの狂犬病予防接種の書類が届いているはずですが、市町村が行う集合注射と同じく、動物病院でも接種・届けが行えます。

たつの市をはじめ、西播全地域の市町村、姫路市においてもご利用頂けます。土・日も診察しておりますので是非ご利用下さい。

 

狂犬病予防

 

狂犬病とは、ほ乳類(犬、アライグマなど)に感染する狂犬病ウィルスが原因。人間が感染すると致死率100%で、長い潜伏期間と様々な脳炎症状が特徴です。 世界では、年間50000人が死亡しており、狂犬病の無い国(清浄国)は12カ国(日本、英、豪など)だけです。 人の狂犬病の95%は犬の咬傷からの感染である。 狂犬病予防接種は、国の狂犬病予防法で定められた防疫事業です。 生後90日以上の犬は、必ず畜犬登録(鑑札の受領)と狂犬病予防接種(また接種済票の受領)を済ませるように義務づけられています。その後は、毎年追加接種し、接種済票の交付を受けましょう。(狂犬病予防法:第4,5条)

 

・予防接種料金 2,650円 +接種済票の交付手数料 550円  合計3,200円 ・畜犬登録料(鑑札) 3,000円 初回接種時のみ

 

Q:病院でおこなえるのですか? A:集合注射と同じ料金で行えます。その際、ゆっくり診察させてもらった上で行えるので安心です。市町村への手続きもすべて病院で行えます。都会ではほとんどの方は動物病院で注射されています。いつでも接種できますので、是非ご利用ください。

2013/3/6 水曜日

  No.9 ノミ・ダニは年中予防・年中駆除です

3月に入りやっと少しずつ春の訪れを感じる頃になりましたね。綾部山梅林も今週が見頃だそうです。そんな今日この頃ですが、今週もノミやダニを付けた皮膚炎のワンチャンやネコちゃんが診察に来られています。
ノミやダニは年中います。寒い時期は少なくなっているだけです。
春先にノミダニを持っていると夏場の大増殖につながります。
ノミダニの予防・駆除薬の投与は年中行ってください。

①狂犬病予防接種
②伝染病混合ワクチン接種
③フィラリア予防
④定期的な虫下しの投与
⑤ノミ・ダニ駆除剤の投与
しっかり出来ることをして、大切なワンチャン、ネコちゃんを守りましょう!

最近、普通に野原にいるマダニから人間に感染する”重症熱性血小板減少症候群”が話題となっております。まだまだ少ない病気ですが、それ以外にもっと多く見られるのが”ライム病””ツツガムシ病”があります。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-35.html

http://www.nih.go.jp/niid/ja/encycropedia/392-encyclopedia/436-tsutsugamushi.html

昔からダニは要注意の外部寄生虫です。野原や山にお出かけの折りには肌を出さずにして、山を下りたあとには必ず服を叩いてダニを落としましょう。

ワンチャンには、ダニから感染するのが”バベシア症”と”エーリッヒア症”などです。

ノミからは、サナダ虫(瓜実条虫)といった消化管内寄生虫です。

これらは、人獣共通感染症Zoonosisと言います。大切なペットを守り、我々人間も守りましょうね。

 

2013/2/18 月曜日

  No.8 セミナー参加録

第3回兵庫県開業獣医師会臨床研究会 院長寺田 参加

Peppy 動物病院応援セミナー 信頼される動物看護師を目指して 中川、山本 参加

Olympus 獣医内視鏡セミナー 獣医師村田 参加

 

 

2013/2/14 木曜日

  No.7 定期的なお腹の虫下しもお忘れなく!

定期的な駆虫は、ペットとご家族を守る大切なルールです。

ペットも人も共通に感染する病気、それが「ズーノーシス:人獣共通感染症」です。

その原因は、人や動物に寄生する寄生虫や病原菌です。その中でもペットのお腹の虫(消化管内寄生虫:内部寄生虫)が人にうつる事があります。ワンちゃん自身に何も症状がなくても、また定期的な検便は必ず必要ですが、その際見つからなくてもお腹の虫が寄生していることもあります。
代表的なモノとしては、回虫・鉤虫・鞭虫です。また、ノミが媒介するモノとして瓜実条虫(サナダ虫)があります。
しかし、恐れる必要はありません。きちんと定期的にノミ駆除薬を使用し、定期的に駆虫薬を投与することによりペットや人の感染は防ぐことが出来ます。

当院では、子犬の時の駆虫に始まり、成犬になっても年に4回(3ヶ月に一度)の定期的な駆虫薬の投与をオススメしております。
フィラリア予防薬の中にはお腹の虫の駆虫効果もある薬剤もあります。
当院HPのワンちゃんの予防、ネコちゃんの予防のページの中にある一覧表を参考にして、フィラリア予防薬、ノミ・ダニ駆除薬、そして駆虫薬の組み合わせをよく選んで、しっかりペットとご家族を守りましょう。
詳しくは、獣医師ならびに病院スタッフまでお気軽にご相談ください。

以下のHPも参考になります。

http://www.bayer-pet.jp/pet/health/teikikuchu.html

http://www.cvbd.jp/html/

 

2013/2/8 金曜日

  No.6 今月のお薦め図書

院長の寺田です。

今月のお薦め図書は、無人島に生きる十六人 須川邦彦 著 です。

私は海洋冒険モノが時代小説と同じくらい好きなジャンルです。以前ご紹介したことのあるジュールベルヌの海底二万里をはじめ十五少年漂流記はその代表的なモノですが、今回紹介した物語は、海洋難破漂流モノです。皆さんも十五少年漂流記そして一大傑作ロビンソンクルーソー漂流記などは胸躍らせて呼んだ記憶がおありでしょう。この物語は、ノンフィクション!です。明治31年に実際に起きた事を物語にしてあります。

海洋調査のために出かけた帆船・龍睡丸は太平洋、ハワイ諸島近くで座礁。壊れかけた船から小さなボートで脱出した16人は、珊瑚礁で出来た小さな島に漂着します。そして、いつ助けが来るのかも分からない漂流・無人島生活をおくることに。

彼らがはじめに決めたことは、1つ、島で手に入るモノで暮らしていく。2つ、出来ない相談を言わないこと。3つ、規則正しい生活をおくること。4つ、愉快な生活を心がけること。

それに基づいて生活していくのですが、固く力を合わせ飲み水や火を確保し、魚を捕り、見張り櫓を作り、ウミガメの飼育牧場までも作ってしまいます。また、アザラシや海鳥をこよなく愛し、星や海など自然の変化を観察、そして愛でます。無人島学校を作り、船長以下学識のあるモノがいろんな勉強を教え、ついで16人が代わる代わる先生となりいろんな事を日々の中で勉強することで自分達を律していきます。

16人で助け合い、そして日々考え工夫し、愉快な生活をしていくことで、辛く苦しい漂流無人島生活を過ごし、幸いにもたまたま通りかかった日本の船に助けられ、日本の地を踏む事になるのです。

ちょっと興奮して長い文書になりましたが、本当に胸躍る物語です。しかもこの物語が発刊されたのは明治36年!その後、昭和23年、そして10年前平成10年に再発行されました。

まったく、物語にその古さは感じられません。大人だけではなく、小学校高学年から十分に読み楽しめる作品です。どうぞ、手にとって明治男達の素晴らしい”冒険”を楽しみ、現代の日本人の忘れかけている実直、品行方正、そしてちょっとしたユーモアを思い出してみましょう!

また、人気デザイナー・イラストレーターのカミガキヒロフミさんの挿絵がこの物語をさらに素敵にしていますよ。

 

 

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